
プロフィール
フリーランス/映像作家
嶋脇佑
経歴
青森県八戸市出身2011年の東日本大震災を機にイトナブへ入社。現在はイトナブを離れ、様々な表現方法で石巻へ貢献している。
いつの間にか始まっていた
なぜ石巻でヒーローになられたんですか?
嶋)いつの間にか始まってた。始めようかと思ったというよりも、目の前の自分の興味があることだったり、やってみたいなって思うことを少しずつ小っちゃなことをやってたらいつの間にかそういう状態になっていました。
石巻を変えようと思ったりして始めたわけではなかったんですね。
嶋)全然思ってない(笑)むしろ自分が変わっていくことを楽しんでいると思うね。
もともとは青森出身の嶋脇さんがなぜ石巻に?
嶋)それは、イトナブのヒーローである古山氏がそういう活動をしていて、自分はこれまでの生活をリセットするというか、元々は別な会社で働いていたから、いわゆる企業と言われる大きな組織でね。
それ以外の仕事の仕方だったりコミュニティだったりとかライフスタイルを変えていきたいなというきっかけがあって、海外とか都市部のほうも考えたけれども、震災後の東北っていう場所は新しい人が入ったり活動が生まれたりしていてここのカオスな感じとかが自分にとって学びの多い場所になりそうだなって思って東北を選び始めて。その中でも、 石巻は当時から面白い情報が飛び交っていていたから来た。それが経緯かな。
なんでイトナブだったんですか?
嶋)それもたまたまで、当時コーディネーターさんがいて、右腕ってい うプラットホームがあって、君の経歴だったらイトナブっていう IT 教育をしている企業があるからそこならどうだっていう紹介があって、じゃあ行ってみますみたいな。しかも、今までとは違くて若い人間が動いてるっていうのが自分の中で大きかったかな。こんなにチャ ラチャラしてて若い人が活動してんだっていう好奇心が沸いて、ど んな感じなのかなっていうのがあったんだよね。
変化を求め飛び出した
そこからイトナブを飛び出したのはなぜだったんですか?
嶋)そうだね…まずは変化を求め始めたっていうのがあって、変化の内容っていうのが自分を仕事にしていきたいなっていうのが欲求に出てきて。町と接することが増えて出会いが増えてきて、自分はこの人に個々の部分で貢献できるなっていうのが見えてきて、それって場所だけに自分を限定させるとあんまり見えてこないと思うんだけど、その組織から出てみて外で交流があったから、その人との自分ももっと出していきたいなって思ったというかできそうだなって思ったからかな、新しい自分を出していきたいなっていうかもっと開拓したくなったんだと思う。つまり、整理するとこの町に来てイトナブっていう場所で自分はどんどん開いていけるんだなっていう気付きを得た。その後の石巻の生活で色んな人と出会って開いていった結果色んな自分がいるなってことに気付いていった。気付くとその新しい自分を生かしていきたくなった。ということになるんだと思う。
なぜそんなに幅広く行っているんですか?
嶋)理由は一つではないけれども、それも出会いでまずはこういうことを発信したいって人と出会うことで、自分が出来ることは何かって考えた時に、んじゃこれを映像にとって映画にして色んな人に見てもらうかっていう方法の一つだよね。後はそういうことをしてる人と出会いがあったから、イメージができるようになったっていうのもある。つまり、こういうことを発信したいっていうのと、こういう風にすれば発信できるのが結ばれて、今回の手段はこういう風にいこうってなったりとか、ほんとに手段の一つでしかない人に何かを伝えていくための、そのためには踊ったりもするし、映画にしたりもするし、スナックやったりもするし、写真にしたりもするし、それがアートなのか仕事なのかは別としてそれは今後も続いていく気がする。その時その人その環境で自分の表現を変化していく感じ、なんだと思う。だから絶対映画じゃなきゃダメとかじゃないと思う。そういうヒーローなんじゃない(笑)
それでは、特にこれをやりたいからという訳ではなかったんですね。
嶋)そうだね、昔から絶対映像やりたいとかはなかったしね。でも撮っててイメージしやすいよね。多分、空気感とかその人が出す空気とか場の空気に昔から敏感だったと思うんだよね。その空気感とかを写真で伝える。人が出す空気感の微妙なニュアンスとかを伝えるのに向いてたのかもね。
必殺技は変身
では必殺技はなんでしょうか ?
嶋)必ず殺す技でしょ(笑)
なんだろうな…変身だね(笑)
だってメイクとかして変身するし、俺、何やれって言われてもやると思う。それこそスナックやったり、バーやったり、ウエディングの写真とか、ライターみたいなこともやったりとか、コミュニケーションがつながってくると思うんだけど、その世界に溶け込めるように変身してるんだと思うんだよね。変わり続けるんだろうなー、変わらないことじゃないことも自分の持ち味って。
その中で嶋脇さんの芯になってるようなものって何でしょうか。
嶋)そうだなー感覚かなー、センスみたいな。でも日本のセンスよりも英語のほうが近くて感知するみたいな。自分がどう感じてるかは信じないとなって思う。うまく溶け込めてないとかは体のどこかで教えてくれるし。必殺技いっぱいあんだよな(笑)センスとかも必殺技だし、洞察していく、人の魅力とかをね、スカウターみたいな感じでそれも必殺技の一つだし、変身がしっくりくるのかなー
変身した後も必殺技いっぱいありますよね(笑)
嶋)そうなんだよ。アビリティとかに近いのかな。それだとセンスとかのほうがいいのかな。でも今のところは変身がしっくりくるのかなー。
でもたくさんあるのはわかります(笑)
嶋)何か変身とかをまとめた言葉とかがあるといいんだけどね。それこそ俳優っぽくない?最近、人生芝居だと思うんだよね。
変化とかに近いんですかね?
嶋)変身は1つにしかならないのかもね。変化にする! みっちー変化ね
自分を一言で表す
自分を一言で表すならなんですか?
嶋)あー、水。
水の生き方は意識したくて、水って変化していくものじゃん。液体、気体、固体ってあとは流れが滞ると腐るから、常に流れていたいっていうのと、後は浄化して綺麗にしていくし生命の源になる活力を与える。自分を整えて綺麗にしておくと鏡になるでしょ?コミュニケーションにとっても水っていうのを意識している。あと水ってすごく柔軟で三角の容器や四角の容器に入れてもはまるんだよ。
でも、すごいのは最大の破壊力を持つっていうこと。あんなにチャプチャプって弱いのに激流になると何もかも押し流すっていうのが水っていう性質の要素なんだよね。俺も穏やかな時もあれば、めちゃくちゃ自分の誇りを傷つけるようなことは超冷たいと思う。そういうところが共感するというか投影しちゃう自分を、あとつかみどころないしね。だから、一言でいうと水っていうのが分かりやすいのかもね。 後、言うとしたら道化。あいつって治外法権なんだよね。外から何かをする感じが自分にしっくり来ていて石巻の道化だなって思うよね。ちなみに、道化ってみっちーが化けるって書くんだよ(笑)