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まちづくり
2018.2.26
no.13
亀山 貴一
TAKAKAZU KAMEYAMA
震災をきっかけに地元を残すため、cafeはまぐり堂をオープン。3世帯の地域に年間1万人以上の観光客が訪れている。

プロフィール


亀山 貴一

一般社団法人はまのね代表

宮城県石巻市蛤浜出身、高校教員をやっていたが震災をきっかけに地元を残すため、cafeはまぐり堂をオープン。今3世帯しかない地域に年間1万人以上の観光客が訪れている。

 

 


ここが好きだから


なぜヒーローになられたのですか?

誰もやらないからですよね。誰かやってくれるんだったら必要ないですけど、ここで生まれて震災の日までこの場所が好きで、震災で壊滅的な被害を受けましたけど、それでもここを残していきたいなと言うことですよね。誰かがやってくれるんだったらいいんですけど、誰かが戦ってくれる人がいれば後ろから応援すればいいんです。蛤浜だけじゃなくて半島全体が被害にあって自分はここが好きで同世代はみんな外に出るんです。けど自分がここで好きで暮らせればいいなと思ってたんです。それで水産高校の教員になれたので奥さんと一緒に住んでたんですけど、それで今1世帯5人しか住んでいなくて、超限界集落なんです。本当は子供の頃漁師になりたかったんですよおじいちゃんの影響で、だけどこれからは漁師で食ってくのは大変だから公務員になれと言われたんです。それで教員になってここで暮らすようになって自分にとっては理想的でした。でもいずれ3世帯ぐらいしか残らないだろうなと言う事はわかっていました。うちの女房も津波でなくなっているし、それで震災があって残った人が3世帯位しかなくて、でもみんなここでずっと暮らしていきたいと言っていて、自分は子供の頃からお世話になっていたし自分も力になりたいなと思っていたのと、この場所がなくなってしまうかもしれないと言う期間ですよね。それで教員の時からプロジェクトを立ち上げてそれでここでやってくれないかなというのが最初です。なのでカフェと言うものが目的ではなかったんです。残していく中で仕事を作っていくと言う事と学びを入れたいなと言うことを思っていたんですけど、家はもう増やせないしなので残していくためには人を集めるしかないかなと、水産高校の時から六次産業化と言うことをしたかったので目の前にとれた魚とかを出すとか、なのでこういう絵を描きましたと言うのが最初です。でもなかなか地元の方の皆さん高齢だし、地元の友達も仕事を辞めて手伝うのは大変だし、それでいろんな方に相談したんですけど、無理だろうと言われてでも諦めたくなかったんです。実現しようと思ったらお金がすごくかかるじゃないですか。お金ないけど土砂で埋まっているし枯れ木も待ってるからなのでまず泥かき瓦礫の撤去からやろうと言うのが始まりです。できることからやっていこう。まずは人が集まる場所、1番は津波で家が流された人が住みたくても住めない戻りたくてもよるところがないというのが最初です。そこに住民が立ち寄れる場所だったり、外からもいろんな方が来てくれたので浜の魅力を伝えたいとか後はさっき言った六次産業化でここの食材を出したいと言うことでカフェをスタートしました。

 

はまぐり道の魅力はなんですか

根拠はないんですけど、この場所しかないと言う事はすごくあると思うんですよ。ほんと辺鄙だけど言葉では言い表せない土地の良さやこの場所の力というのが大前提になって、これを街中で同じことを仕掛けて、これだけやれるかと言ったらそこまでできないかもしれないです。まずこの場に力があると言う事と、後はそこにいい人たちが集まったと言う事ですね。それぞれがクリエイターと言うことで、従業員と言う感覚ではなくてみんながクリエイターとしてそれぞれ得意技があって、そこで面白いことをやろうと言う意識があるメンバーが集まってくれたと言うことじゃないですかね。物とかはもともと集めるのが好きだしカフェとかも回っていたのでこーゆーカフェを作ろうと言うのは考えてました。物ってかっこいいと思ったらすぐ手に入るじゃないですか、それだけじゃないなと思って、最近おしゃれな店とかもいっぱいできてきて確かにおしゃれだけどうーんみたいな、その居心地の良さとかそこって一概に表現できないんですよ。ただおしゃれな店って面白くないなと思っていて、逆におしゃれになりすぎないように気をつけています。なので外すところは外すなんかつまんないんですよ。なので好きなの忘れてるだけですけど。ところどころ抜け所というか1番は住みたいと思ってもらえるようななので、食の方とかは最初に入ってくれた料理人がここでやるならかまどにしようとか、添加物使わないとか地元のもの生かしてやろうと、アイディアはたくさん出してくれて、地元じゃ気づかない魅力を引き出してくれたんですよ。今のメンバーは今のメンバーで工夫してよりよく改善してくれてるんですよね。後は外の人が関われることだと思うんですよ。自分たちだけでやっていないというかそこにいろんな人が加わってもらえるように考えてるつもりではあります。

 

活動する中での魅力はありますか

いろんな人が集まって作っていくのが面白いですよね。素材は全国あんまりかわんないと思うんですよ。海あって山あってそーゆー素材が転がっていく中で、形にしていく人たちがあーでもないこーでもないと言ってやる作業が面白いですよ。なのでわれわれは消費して満足する側じゃなくて作って、喜んでもらう作って面白いところが好きなんだろうなと言うメンバーが集まっています。日常って大体みんな消費する側じゃないですか。そうするとじゃあどれだけお金を稼ごうかとなってくるんです。じゃなくて自分たちで生み出していくというのが面白い作業ですよね。たまたま石巻には素材が転がっているわけですよ。地元の人にはわからないよそれじゃそれを使って何を作るかというのが面白いですよね。


亀山さんの必殺技


亀山さんの必殺技はなんですか

巻き込むって言うのはありますね。何か面白いと思ったら一緒にやろうよと言う巻き込むのはあります。それはやってもらうと言うだけではないんですよね。その人も面白く関われるし、その人にとっても良いことを考えていると言うウチもやってもらって面白いしなので、巻き込むなのでMAKIKOMUってローマ字でもしてもらえれば(笑)

 

プロジェクトを始めた時から巻き込むということを考えていたのですか

どう考えても1人でできることじゃないじゃないですか。なので1人でやれるんだったら普通に教員とかに戻ってやりたいんですけど、まずはコミュニティを作らなきゃいけないんです。今いろんなメンバーがいますけど、独立してもいいと思ってるんですよ。だけどもここにまたコミュニティを作りたいんですよ。ここに住めればいいんですけど、住めなかったら住めなかったらで面白い事業人たちがここにいるって言う、それができたらここの集落は何とかなるんじゃないですかね。なのでそれが優先ですよね。

 

蛤浜の未来について

まずはこの集落が残ればいいと思ってます。どこも何百年と続いてきた歴史があるので、なのでその集落ものこっていけばいいかなと思っています。それは形は時代とともに変わっていくと思うのでそれでも残っていけばいいなと思っています。そこにはクリエイティブな人が集まっていて、みんなが面白いことを考えている場所になっていけばいいなと思ってます。それでこんなローカルな場所から世界の人たちが集まるといいなと思っています。そのポテンシャルはあると思っていますこの地域には、まだ原石ですけどね。かつては世界に出てました。うちのじいさんたちも外国まで行って魚をとっていたわけだし、牡蠣をフランスとかアメリカとかに輸出してたわけじゃないですか。なので先代はやってるんですよ。それをまた取り戻していけばいいんじゃないかなと思っています。


自分を一言で表す


自分を一言で表すならどんな方ですか

面白いことやりたいしなぁワクワクすることを大事にしようと言う事はみんなで言っていて、後はなにくそとやってるからやっぱり反骨だね。なんか世の中に対してはあまのじゃくだけど自分に対しては正直です。

なので正直なひねくれ者自分たちのことに対しては正直に、でも世の中の人達に言われたらいやいやいやみたいなそんなところですかね。無理でしょうとかこっちの方が儲かるよとか言われてもそうじゃないしみたいな、自分たちはこっちがいいって思ってるよねみたいな、なので自分たちには外の人にはひねくれ。

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