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2019.3.12
no.28
菅原 洋介
Sugawara Yousuke
弱者×IT=賢者を目指す
努力人プログラマー

プロフィール


菅原 洋介
Sugawara Yousuke

弱者×IT=賢者を目指す
努力人プログラマー

一般社団法人イトナブ石巻/ソーシャルコンテンツアドバイザー/元愛さんさん宅食(A型)クルー/元はらから福祉会みお七ヶ浜(B型)利用者。


プログラミングスクールの費用は高いし、独学で学ぶ自信もありませんでした。


 

菅原さんの普段の活動を教えてください。

2018年の6月から一般社団法人イトナブ石巻にて、ソーシャルコンテンツアドバイザーとして働いています。簡単に言えば、研究開発の環境で、障がい者向けのITコンテンツを手掛けています。自分で勉強しつつ、さらに技術を高めること。私の場合はそれを障がい者向けのITコンテンツに活かすことができます。

なるほど。主にどのようなコンテンツを制作されてきましたか?

現在、石巻市内の多目的トイレの情報がマップ上で知ることができる「石巻バリアフリーマップ」というサイトを作っています。もともとは、石巻の社会福祉協議会様が、「石巻バリアフリートイレマップ」という冊子を昨年の4月に発行されたんですね、冊子も素晴らしいと思うのですが、これからを見据えたときに、WEB化した方がもっと使いやすいんじゃないかと思ってご提案させていただいたんです。そうしたら、本当はWEB化したかったとのことで、イトナブ×行政×石巻専修大のプロジェクトが生まれました。

菅原さんは、主にプログラミングをされているのですか?

そうです。私がメインでプログラミングを担当しています。このプロジェクトには専修大生も加わって、サポートしてもらっています。

菅原さんは、なぜ、プログラミングの世界に足を踏み入れたのですか?

もともと、「在宅で仕事したい」「アプリを作ってみたい」という漠然としたイメージがあったのですが、プログラミングスクールの費用は高いし、独学で学ぶ自信もありませんでした。たまたま、以前の職場である「愛さんさん宅食」代表の小尾勝吉さんと社内で弁当を向かい合って食べていた時期があったんです。その時に小尾さんから「菅原さん、将来どうしていきたいのって?」聞かれたんです。とりあえず入社できたからそれでいいと思いつつも、例の漠然としたイメージを小尾さんに伝えたんですね。そうしたら、「そのために、なにしてるの?」って聞かれたんです。私は、その時、笑って流したんです。数日後、小尾さんから衝撃的な言葉を頂いたんです。「イトナブ石巻って知ってる?」


ITって障がいのある人にとって武器だと思うんです。


 

その時が最初の出会いだったんですね。

はい。そこから、イトナブ石巻がプログラミングの教育活動をしていることを教えていただきました。私は家に帰って「イトナブ石巻」を検索しました。それまで、全く知らなかった団体でしたが、記事を読んでいるうちに、「石巻ハッカソン」という3日間のイベントで初心者向けのプログラミング教育講座をすることを知って。初心者歓迎と記載されていたので、申し込みをして行ってみたんです。それが、コーディングをするきっかけですね。

初めてのプログラミングは難しいと感じませんでしたか?

いやぁ、必死でしたよ。ただ思ったことは、チャンスはごろごろ転がっていないと思ったんです。この3日間は、死ぬ気でやろうと。

チャンスは転がっていない。

もともと行きたい高校や大学に行けず、就職も難しく、障がい者施設でなんとか働いていた。やっと愛さんさん宅食に入社した経験から分かったことは、チャンスはごろごろ転がっていないと。だからこそ、紹介していただいて出会ったプログラミング、必死で学んでチャンスを掴もうと思ったんですね。正直、わたしにとっては分からないことだらけでしたよ。あのとき、サポートで来ていた高校生の女の子が、一生懸命教えてくれたんですよね。その子のおかげもあって、イベントの最後に成果発表ができたんです。それが、嬉しかったんですよね。大変だったけど、その時にアプリを作って発表して、笑いをとりつつ、拍手を貰えたことが自信になったと思います。

弱者×IT=賢者のような発表をされていましたよね?

ITって障がいのある人にとって武器だと思うんです。これを駆使すれば、仕事もできるし、生活も便利になります。でも、障がいのある人のほとんどの人は気づけていないんですよね。だから、自分がモデルケースになりたいんです。自分、5年前まで非雇用の障がい者施設にいたんですよ。そんな自分がWEBを制作してるって、そうそうないというか、ラッキーなんですよ。だから、このケースを伝えていきたいですね


正しい努力は無駄にはならない。


なるほど。賢者の道を一歩ずつ進まれている。ヒーローとしての自分の性質を一言で言うならば?

本音は「反骨心」なんですが、この表現を嫌う人もいるので、やっぱり「努力」ですね。もちろん、まだまだです。今も技術をどんどん勉強してる身です。でも、正しい努力は無駄にはならない。半年後、1年後、3年後の自分を見据えて努力します。

努力のヒーロー、いいですね。努力に近いかもしれないですが、技もお聞きしてもよろしいですか?

技は「学ぶ」ですね。毎日、学びます。どんなに忙しくても、1行だけでもとコードを書いていた時期がありました。技術書をなんとか半ページ読めた日もありました。これを繰り返せば、見据えた自分に近づけるのかもしれません。

努力、そして、成長。少年ジャンプの世界観のような言葉ですね。熱い。ありがとうございます。最後の質問です。菅原さんにとって、石巻というフィールドはどのように見えていますか?

今まで石巻という街には関心なかったんです。でも、イトナブ石巻に通うようになって、石巻って面白そうな人がたくさんいると思っています。震災から8年が経ちますよね。確かに辛い出来事でした。けど、それがきっかけで、石巻でいろんな人と出会えるようになりました。そんな素敵な街で、前からイメージしてた仕事をすることができて、感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。今後のますますのご活躍、楽しみにしています。

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