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2021.2.8
no.39
大橋 奈央
O-hasi Nao
人と関わることや表現することの楽しさを伝えるパフォーマー。

大橋 奈央
O-hasi Nao

人と関わることや表現することの楽しさを伝えるパフォーマー。

1994年生まれ/宮城県石巻市
俳優/TieTone所属


「あ、私、この世界で生きていくんだ。」


石巻市を拠点に俳優として活動しています。

– 俳優の活動はいつ頃からはじめられたのですか?

学校行事以外で初めて舞台でお芝居をしたのが15歳(当時中学3年生)。お仕事としてはじめたのは2015年からです。きっかけは、それこそ冒頭でも触れた15歳の時。市民ミュージカルのエキストラで男子中学生役を演じた体験です。

– 15歳で参加したミュージカル。どのような体験でしたか?

作品のラストに出演者全員で歌とダンスのパフォーマンスをしたのですが、舞台から見る景色があまりにも衝撃的で。ものすごく綺麗で、輝かしくて、今まで感じたことのない、身体の深いところからガツンと湧き出るパワーみたいなものを感じました。その瞬間、「あ、私、この世界で生きていくんだ」っていう確信のような…覚悟のようなものが生まれました。当時、舞台の端の方で踊っていたんですが、舞台の照明がすべて自分に当たっている…!!という感覚になったのも、未だに覚えています(笑)。


芝居を通して得られたつながりと活動の場。


– 初めての舞台から、活動を続けるために大事にしていることはありますか?

応援してくださる方や、観劇してくださったお客様、同じ現場にいる先輩方や仲間の声です。本当に励みになりますし、気持ちや意思がぶれそうなときはいつも耳を傾けるようにしています。

– 芝居、そして、人とのつながりがパワーの源になっているんですね。

芝居から得られたものは本当にたくさんあるのですが、一番は「つながり」です。人、仕事、居場所、食、教育…。さまざまなつながりが得られたからこそ、現在、こんなにたくさんの活動の場をいただけています。その分、まとまった休息日はなくなりました(笑)。

– なにかが増えると、なにかが減りますよね…。

2年前くらいまではイケイケどんどんだったので、休みがなくてもまったく問題なくて。むしろ休みがあることが不安でした。今は体と心を癒す休息を定期的に取らないと、さまざまなところにガタが来るようになりました…。不定期な仕事のリズムではあるので、2週間とかは何もせず、ぼーっと過ごしたいです(笑)。それから、もともと怪我をしやすいので、自分の身体と丁寧に向き合う時間も必要だなと感じています。


可能性が無限に広がる石巻で、ミュージカルを作りたい。


– 活動の主なフィールドである石巻という街はどう感じていますか?

個性的な方たちがたくさんいるけど、衝突せずに共存している街です。個性的な人たちがタッグを組むと、予想外なアートができたり、可能性が無限に広がるところが面白くて大好きです。地元の皆さんも、とてもあたたかい方ばかり。石巻は「帰りたいな」と思わせてくれるほっこりする街です。

– 今後、この街でチャレンジしたいことがあれば教えてください。

石巻でミュージカルの舞台制作と出演をしたいと考えています。現在はストレートプレイという台詞だけの舞台の現場が多いのですが、ミュージカルは私の原点であり、とても好きで魅力を感じています。自分自身の技術もまだまだ劣っているところがたくさんあるので、力をつけていきたいですね。

– ミュージカルに参加して得られたパワー。今度はミュージカルを作る側に。

また、一昨年から年に数回、県内の高校でコミュニケーションの授業を担当しています。学生たちとの演劇を通してコミュニケーションを楽しくするお手伝いですね。学生や子供、それから発達にハンディを持った方々と、演劇や歌、ダンスを通じて、人と関わることや表現することの楽しさを共有・学ぶ場を作りたいと思っています。

大橋奈央オフィシャルウェブサイト https://www.ohashinao.com
Twitter  @nao_ohashi70
Instagram @nao_70nao

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