HEROS

教育
2017.12.11
no.05
舛井 道晴
MICHIHARU MASUI
石巻専修大学経営学部准教授。千葉県千葉市生まれ、研究と教育はもちろん震災復興にも力を入れている

プロフィール


千葉県千葉市出身、石巻専修大学へ勤務をきっかけに、石巻で働き始め、研究と教育は勿論、震災復興にも力を入れている。

 


学生を育てることが震災復興への貢献


なぜ今回ヒーローになろうと思ったんですか?

舛)まずは大学に震災直後に赴任してきたということで、本来なら大学の先生って、研究を中心に業務とかを行うんだけど、やはりタイミングがタイミングで、研究と教育のプラスαで震災復興だとかこの地域だから出来ることっていうところに中心を置かないといけなかった僕ができることの中でも理工系だったので、土木であったりとか、そういうところで直接役に立つものでもなかったので、何ができるかと言ったら学生たちをその気にさせるというか、学生たちを一人前にして何か一つでもいいから、自分がこれだって思えるスキルを身に着けて卒業してもらうことが自分にとっての震災復興に一つの貢献の仕方かなと思ったので、それはもうここに来てもう7年目になりますけどそういう気持ちを持ってやってますね。

石巻に来るきっかけというのは何だったのでしょうか?

舛)石巻専修大学の教員募集っていうのがあって、それも震災前の話であって、分野も自分が担当できる分野であったので受けてみようかなというところで決まって、そこから準備をしていたら震災が起きて。

偶然だったんですね。

舛)本当にたまたまだったんですよ。本当に偶然。多くの人はここが地元で震災が起きて、故郷のためにということで活動されている方や震災があったから戻ってきたって人もいるかもしれませんが僕は本当に偶然の産物ですね。
もし震災が無かったら、そういう気持ちを抱かずに研究なり教育に携わったかもしれないですね。今程、学生たちを立派にしなきゃというか、一人前にしなきゃという意識は無かったかもしれませんね。結果論なので分からないですけど。

生徒たちが活動を持続させてるのは凄いことですね。

舛)それはある意味、僕が発するオーラもあると思います(笑)ここはやらないと怒られるんじゃないかみたいな。逆に、そういう風にここで頑張りたいとか実際入ってから先輩たちの姿を見て、もっと頑張んないとなとか、一回ここに来たら学生たちが気付いてやって来てくれるというのがあるので、どちらかというと入ってきたものの、やる気のない子たちに対して尻を叩くだけになったので、自発的にやれる環境は歴代の学生たちが自分たちで気づいてくれてるって感じかな。

環境づくりが素晴らしかったんですね。

舛)僕は環境作りに苦心をしてるだけかなって、教育の実際の資格試験やプログラミングも僕がずっと教えている訳ではなくて、ある程度きっかけのところをお尻叩いたり、背中を押してあげると後は自分たちで走り出してくれているという学生が多いので、そういう学生が自然と集まってくる場所なのかなと思いますね。

石巻での魅力は何でしょうか?

舛)石巻ってそこまで大きなエリアではないと思うんですよ。半島のほうを合わせれば広くなるとは思うんですが、ある程度学校の付近であるとか中心街であるとか蛇田の方だったりとまとまっていると思うんですね。その中にいろんな要素があると思うんですね。
というのは教育という現場から言わせてもらうと、高校を見ると石巻ってめちゃくちゃいい環境だと思うんですね。例えば、石巻高校を筆頭に桜坂っていう市立の女子高があったり、工業、商業、水産とあらゆることがこの町で学べる環境になってる。
更に大学もあるので、教育という分
野においては比較的小さなエリアで多くのことが学べる。学校であったり、色んな要素があるのが石巻の魅力だと思います。

本当に石巻の高校は充実してますよね。

舛)僕はそこを一本の線で結びたいんですよね。石巻で生まれて、石巻で育って、石巻で学ぶ、その先は各々の考え方もあるし、社会状況もあるから石巻で働くっていうところまで行ければ理想だと思うんですけど、まず一本働く前の段階においては、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と石巻を軸として一本戦を通した人材を育てたいし、そういった環境にしていきたいと思っていますね。

石巻で完結をさせられるようなことでしょうか?

舛)そうなんですよ。学ぶっていう事に関しては石巻で完結させたいというところはありますね。ただ、そのあとは外へ一回出たほうがいいと思います。学ぶってことに関しては環境は整っているので、石巻の外側や宮城の外側でもいいですけど、そういった世界はどうなってるのか見てこういうことが必要だったりとか、また石巻戻ってくるのもいいし、もう仕事って場所を選ばないので石巻に戻って、この落ち着いて雰囲気の中で仕事をするのもいいし、東京とか世界で揉まれるのもいいし、そこは各々の選択なんじゃないんですかね

最初に石巻を知るという事なんですね

舛)そうなんですよね。それで石巻と自分とでアイデンティティと言えば大げさかもしれませんが、ここで育って、ここで学んだんだっていう確固たるものを持って、外へ挑戦していくというのが僕は良いのかなって。

 


舛井さんの必殺技


必殺技は何でしょうか?

舛)無駄に熱いじゃないでしょうか。自分はどうあれ学生たちにこうなってほしいっていう思いをぶつける。それでもって学生たちを動かす。自分が熱くなると、伝えて動かせる。でも、この必殺技は時々ミスをするんですが(笑)結構な頻度で空振るということはないですね。
時々、クリティカルヒットするやつとか(笑)そういった時に僕の気持ちとか思いとかを伝えて、それを真正面から受け止めて自分のために何をすればいいのか、自分のこれから先どういう形で生きてくのかとかどう飯を食っていくのかというのを本気で考えて、それを実際に行動に移す学生がいるので、効果があるかなと分析をしていますね。

なので、そうですね必殺技は熱い言霊ですかね(笑)そうじゃないと僕がここにいる意味もないですし、ここに学生を呼ぶ意味もないですし、一緒にやりましょうねとか単位取りましょうとかで手を付けるとあれって思うことが多いんじゃないかな。寧ろ、そういう思いで僕が言ってるっていうのを読み取ってくれてよしって思った学生は、初めの話に戻りますけど、受け止めっていうのが学生たちにあって、僕もそういう思いで話していて、関係性があるのでまだ続いてるんだと思います

学生たちが舛井先生の思いを受け止めて行動しているんですね。

舛)結果としてどこまで行くのかというのも人それぞれだと思うんですけど、コンテストに出てみてダメだったみたいなこともこれまでありましたし、寧ろ、そっちのほうが多いんですよ。でも、もしかしたら4年間でそういったところまでたどり着けれなかった学生のほうがほとんどかもしれない。そういったことをここのタイミングで切り替えて彼ら自身が築けたのかもしれませんね。

 


自分を一言で表す


自分を一言で表すならどんな方ですか?

舛)難しいですね…見た目に騙されるかとか(笑)よく言われるんですよ。イメージ的にはのんびりしてそうな物静かというかさっき言ったみたいに熱い言葉を発するようなイメージではなさそうに見えるらしいんですが、1枚皮をめくれば全然違う。口は悪いは学生に脅迫じみたことを言い出すとか(笑)飴と鞭を使い分ける男だから(笑)

OTHER HEROS