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2021.2.28
no.52
青木 絵美
Aoki Emi
ラジオが当たり前にある日常を目指すラジオアナウンサー

青木 絵美
Aoki Emi

ラジオが当たり前にある日常を目指すラジオアナウンサー

1982年生まれ/宮城県牡鹿郡女川町
ラジオ石巻アナウンサー


高校生の頃から、ラジオパーソナリティになりたかった


ラジオ石巻でアナウンサーの活動をしています。生放送などもしますが、番組を作る方が割合としては多いです。地域の人たちのラジオをやりたいという気持ちを形にしていく作業がメインですね。何時何分何秒に何が流れるのか、プログラムを専用ソフトで組んだりとか。他にも、日々の雑務から営業まで担当しています。ラジオ局のスタッフとして、環境を整えることが仕事ですね。

– そもそもラジオの活動を始めようと思ったきっかけは?

昔からラジオパーソナリティになりたかったんです。ラジオは中学生の頃からよく聞いていました。その当時、とても好きなパーソナリティの方がいて、自分もそうなりたいなと。仙台の高校に通っている時に、 「とび出せ高校生諸君!」 というDate FMの番組に出ていました。

– 高校生の頃からすでにラジオの活動をされていたんですね!

はい。卒業した後も、女川災害FMでパーソナリティをしていました。なので、パーソナリティとしてお話をすることは以前からやっていました。ただ、しっかりとした訓練は受けたことがなかったんです。そんな時に、ラジオ石巻でアナウンス教室が開かれることを知りまして。「教えてくれる人がいるんだったら教わりたい」と思って、2012年6月くらいから通い始めました。

– アナウンサー教室で学んだのちに、ラジオ石巻での活動が始まったと。

はい。正式に番組を任されたのは2012年の10月ですね。朝10時からの生放送ワイド番組です。その後、2013年2月から正式にラジオ石巻の社員になりました。最初は戸惑うこともたくさんありましたね。女川災害FMでは話すだけでしたが、ラジオ石巻では機材も同時進行で操作をする必要があって。続けていく中でなんとか慣れました。


地域の情報や災害時に役立つ情報を細かく伝えることが私たちの役割


– ラジオのどういうところに、面白さを感じていますか?

「ラジオ聞いてるよ」と全く知らない人から声をかけてもらえることですね。地域イベントの司会で自分の名前を話した時とか、声で気づいてくれたりとか。ラジオの内容を覚えてくれている方もいました。「あ、聞いてもらっているんだな」と。見えないリスナーを想像しながらラジオで話していますが、それがリアルでつながる瞬間ですね。

– 非常時にも動かないといけない時もありますよね。

コミュニティFMは阪神淡路大震災の後に一気に増えたんです。何かあった時のためにある、という位置付けだと思うんです。地域の情報や災害時に役立つ情報を細かく伝えることが私たちの役割だと思うので、何かあった時には、すぐ動かないといけないですよね。石巻市とも防災の協定を結んでいて、防災ラジオはこちらからも強制起動できるようになっています。

– ちなみにご家族の反応はどのような感じなのでしょうか?

今は慣れたみたいですが、最初の頃は家族の声がラジオか聞こえてくるのは不思議だったと思いますよ。ここの職場は、子供がいるスタッフが多いんです。その子供たちは、小さい頃からこの環境で過ごしているので、当たり前になっているというか。ラジオからお母さんの声が聞こえてきても、普通のこと、という感覚にはなっていると思います。


水道をひねったら水が出るように、ラジオもいつもそこにある


– ラジオが日常になっているんですね。今後もラジオを続ける上で、目標はありますか?

何もなくてもラジオをつける人がもっと増えたらいいなと。ラジオを聞かない人は、全く聞かないと思うのですが、テレビをなんとなくつけるような感覚で、ラジオをつけて欲しいですね。身構えてラジオを聞く必要はない、と思っています。水道をひねったら水が出るように、ラジオもいつもそこにある。ラジオがあって当たり前、そんな存在になれたらいいなと思いますね。

– 石巻の街中ではラジオを聞いている人が多いですが、つねに繋がっている感覚がありますね。

繋がっている、という感覚は嬉しいですね。そういう存在であれば、何かあった時にラジオをつけてもらえるんです。ラジオの存在が意識の外にあると、何があってもつけないんですよね。地震や災害が発生した時だけでも、聞いて欲しいです。

左から三番目 青木絵美さん

 

– テレビだと大まかな情報しか得ることができなかったことを思い出しました。

それこそ、ラジオ石巻のリスナーさんから、周辺の情報をもらえたりするんですね。窓から見える景色だったりとか、車から見えた光景など。現場の人と中継みたいなことができたら、より臨場感があるのかなとかも考えています。コミュニティFMは私たちだけで作っているわけではなくて、市民全員が特派員のような感じなんです。

 

ラジオ石巻
HP : http://www.fm764.jp/

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