INFORMATION

2020.3.20

石巻で挑戦し続ける企業で学んだインターン生たち【後編】

前回に引き続き、「復興・創生インターン」を通じて訪れたインターン生達の取り組みについてご紹介いたします!前回の記事はこちらから。
http://nexthero.jp/information/589/

 


 

高徳海産 / 清水さん 五十嵐さん
●なぜ石巻へ?
清水さんがインターンに参加したのは将来起業しようと考えており、社長の考え方を知っておきたいと思ったからです。五十嵐さんは普段から水産の勉強をしており現場を実際に見てみたいと思ったこと、水産資源を守るために魚の価値を上げる商品開発に取り組みたかったからです。

●石巻での取り組み
彼らが掲げたミッションは「サカナ×社会課題で三方ヨシの新規事業を立ち上げよ!」でした。新規商品を開発するために、販売ターゲットをお母さんたちに設定。お子さん向けの商品を作るために大型ショッピングモールでヒアリングを行いました。そこから分かって来たのは、お母さんたちがお菓子選びで意識しているのは、無添加であることでした。このリサーチから魚のクッキーを試作。しかしなかなか良いものができませんでした。他のインターン生からアイディアをもらい、統計データと照らし合わせてせんべいを作ることに変更し、作る商品が決まりました。

方向性が定まると、次は三方良しでプロジェクトをすすめるために環境へどう配慮するかを考えました。最終的に出した答えが、未利用魚の活用です。メリット・デメリットをブレストを重ねながら企画書に落とし込み、社長へ何度もプレゼンを行いました。そして4回目の提案で商品のプロトタイプを作ってもらえることになりました。

●このインターンから得たこと
自分がどういった時に充実感を得られるのかという自己分析ができたこと。社長直々に商品開発やプレゼンのノウハウを教えてくれたこと。人生の乗り越え方を学んだことです。そして、水産業界の環境配慮についての考えを変えるために、外部から入る人が必要だと大いに感じたことと話してくれました。

 


 

 

末永海産 / 片渕さん 金藏さん
●なぜ石巻へ?
片渕さんは大学で水産業を勉強しており、フィッシャーマンジャパンが主導するこのインターンの募集に興味を持ち参加。金藏さんは食に問題意識を持っており、水産業の視点から捉えたいという思いから参加しました。

●石巻での取り組み
末永海産では社長の右腕を採用せよというミッションを設定。まずは社内に入り込んでどういった人物を欲しているのかをリサーチします。ですが、そこで感じたのは大学を卒業してこの企業で働きたいと思うかどうかです。社内からもっと変えていくべきだと感じた二人は社長との対話の末、現場から変化を起こせるリーダーの様な人間にターゲットを絞りました。大きく悩んだポイントは大卒採用にするか、高卒採用にするかという点です。そして悩み抜いた結果、大卒も高卒も同時に進めることに決定しました。

大卒採用のコンセプトは、会社に新しい血を巡らせる様な変化を起こす人を1名採用すること。実際に友人や自らのツテを使って4つの大学に募集要項を出すことに成功しました。ですが、なかなか作った採用のWEBページは見られず採用には繋がりません。この失敗を次に繋げるために、何が原因でページが見られなかったかについてアンケートを取りました。すると分かってきたのは意識に引っかかる要素が少なかったり、社長の右腕の定義という表現が分かりづらい、面接場所が遠いなどの意見が出てきました。そこでインターンシップやリクルーターとのカジュアルな面談という設計の提案を行います。

高卒採用のコンセプトは、現場リーダーです。準備をすすめるなか、高校生の就職活動には様々な制約があることが分かります。主には1社しか受けられないことや、見られる情報が大学生と比べて圧倒的に少ないということです。今のままでは求人票からの情報しか得られないことから、窓口としてパンフレットを作成。企業側へ採用に労力をしっかりと掛けて、社内見学会の開催を提案しました。見事に提案は受け入れられ、社内見学会の開催が2日決定します。

●このインターンから得たこと
この企業だからこそできること、その魅力をどんどん前に出して行くことの大切さを新ためて感じたこと。どの業界も採用が苦しくなってきている状態で、水産業界全体の更なる採用の厳しさを体感しました。採用が厳しくなる時代に追いつくだけでなく、追い越してどんどん人を採用していって欲しいという思いも話してくれました。

 


 

 

石巻フーズ / 田中さん 新開さん
●なぜ石巻へ?
田中さんは普段勉強していることのアウトプットの場として参加。新開さんは自分に足りないスキルを知るため、そしてこのインターンのコーディネーター松本さんから「石巻は楽しいよ」と声を掛けられ、参加を決定しました。

●石巻での取り組み
今回与えられたミッションはECサイトでの企業の魅力発信でした。ECサイトの現状として、商品の魅力が伝わらずあまり売れていないという現状がありました。しかし、これらのコンテンツの魅力の改善はプロに任せればすぐに解決するものなので、学生インターンならではできることを考えはじました。まずは企業がもともと持っていたSNSアカウントを活用しての情報発信と、ブログでの発信を始めます。新規フォロワーとビューワーは想像を越え、良いスタートを切りました。ですが、インターネット以外でも社外に出た販売を行いたいと考えた二人は女川駅前の施設で試食販売を行います。こちらは店頭の売上が大幅に上がり、観光客をターゲットにしたことでリピーターも獲得していました。

店頭での販売がうまくいくなか、ECサイトにこだわらなくても良いのではないかという疑問が生まれ、中間報告会で担当者に想いをぶつけることに。すると自分たちが知らない情報が出てきたとともに、自分たち自身が何をしたいかを企業側に伝えられていなかったというすれ違いが生まれていたことに気が付きます。しっかりと話し合い、改めて自分たちがインターンとして企業に残せるものは何かと考えます。1ヶ月インターンをして入ったからこそ現状と特徴をよく理解している強みを活かし、これからのECサイトの構成案の作成に取り掛かりました。設計を進めるうちに商品の品質が良いためどうしても値段が高く、購入障壁が高いことからお試しパックの企画も同時に行いました。

最終的な成果物は成果物はブログ・SNS・ECサイト設計・試食会・リーフレットと、様々な取り組みをされてきたことが分かります。ブログについてはインターン終了と同時に更新を終了する予定でしたが、企業が引き継いて運営をしてれることに。たくさんのことに取り組めたのは石巻フーズが挑戦の場を与えてくれたからであり、ぜひこれからも戦略を探っていって欲しいと発表を締めくくりました。

●このインターンから得たこと
なんでもやってみると大変だけれども、熱量を持って取り組めば達成できないことは無いということ。また、すぐにパートナーだけを頼るのではなく、もっと自分なりに調べたり、他人を頼って多方面にアプローチを仕掛る大切さを学んだということを語ってくれました。

 


 

他にも素晴らしい発表してくださったインターン生がたくさんいらっしゃいました。今年度の復興・創生インターンはこれにて終了です。実はこのインターンは石巻以外にも東北の各地で行われています。一度参加した方はもう参加できませんが、興味を少しでも興味を持った方は是非検索してみてください。そして是非石巻へお越しいただければと思います。